プリズム!
「折角…雅耶にも、お守り貰ったのに…っ…。オレ…全然ダメで…。…ごめん…っ…」
まるで、その手の中のマスコットに謝罪をするように目を閉じると俯いた。
「…夏樹…」
そんな夏樹を見ていて、雅耶は堪らなくなった。
『夏樹が新しい環境で充実した学校生活が送れる為のお守り』
そう言って俺が渡した物。
だけど、それは…こんな風にプレッシャーを与える為じゃない。
雅耶は小さく息を吐くと「…馬鹿だな…」と、優しく微笑んだ。
「そんな風にすぐ自分を追い込むのは、お前の悪い癖だな…」
そうして、マスコットを持っている夏樹の両手に自分の右手を添えるように乗せた。
「これ、持ち歩いてくれてるんだな。…ありがとな。でも、これがあることで、お前がプレッシャーを感じることはないんだ。そんなつもりで俺はこれを夏樹にあげたんじゃないよ」
そう言うと、夏樹は視線をこちらに向けて来た。
涙に潤んだ瞳。
戸惑うように揺れるそれはキラキラしていて、とても綺麗だと思った。
そんな泣き顔さえも愛おしいと思う。
胸が熱くなるのを感じながら、雅耶は優しく言葉を続けた。
「これは…そうだな…。あくまでも…離れている時でも、少しでもお前の傍に居たいっていう『俺の気持ち』そのものなんだよ」
まるで、その手の中のマスコットに謝罪をするように目を閉じると俯いた。
「…夏樹…」
そんな夏樹を見ていて、雅耶は堪らなくなった。
『夏樹が新しい環境で充実した学校生活が送れる為のお守り』
そう言って俺が渡した物。
だけど、それは…こんな風にプレッシャーを与える為じゃない。
雅耶は小さく息を吐くと「…馬鹿だな…」と、優しく微笑んだ。
「そんな風にすぐ自分を追い込むのは、お前の悪い癖だな…」
そうして、マスコットを持っている夏樹の両手に自分の右手を添えるように乗せた。
「これ、持ち歩いてくれてるんだな。…ありがとな。でも、これがあることで、お前がプレッシャーを感じることはないんだ。そんなつもりで俺はこれを夏樹にあげたんじゃないよ」
そう言うと、夏樹は視線をこちらに向けて来た。
涙に潤んだ瞳。
戸惑うように揺れるそれはキラキラしていて、とても綺麗だと思った。
そんな泣き顔さえも愛おしいと思う。
胸が熱くなるのを感じながら、雅耶は優しく言葉を続けた。
「これは…そうだな…。あくまでも…離れている時でも、少しでもお前の傍に居たいっていう『俺の気持ち』そのものなんだよ」