プリズム!
「雅耶の…きもち…?」
そう言葉を反復しつつも、言葉の意味を理解出来ずにいた。
そっと添えられている雅耶の大きな手が温かくて。
そして真っ直ぐに見つめてくる、その優しい瞳から目を逸らせなくて。
雅耶は小さく頷くと。
「そう、俺の気持ち。まぁ…女々しく言っちゃうと、『離れてても俺のこと忘れないでね』っていう俺自身の夏樹へのアピール、だな」
そう言って、悪戯っぽい表情を浮かべた。
「あとは…他の男達が夏樹に寄り付かなくなるっていう、俺の呪いが込められているかも知れない」
その思わぬ冗談に夏樹が目を見張ると、雅耶は可笑しそうに笑った。
「何にしても、俺自身の自己満足なんだ。だから、これがあることで夏樹が変に焦ったりプレッシャー感じる必要なんてないんだよ。それに、無理して変わることなんてないと思う。俺にとっては、冬樹だった頃のお前も今の夏樹も何も違いはないしな」
雅耶は宥めるように優しく言うと、夏樹の両手に添えるように乗せていた手に僅かに力を込めた。
だから「大丈夫だ」と言うように優しく握ってくる、その大きな手の温かさも。
自分へと向けられる優しい瞳も、以前と何も変わらない気がするのに…。
「それでも、どうしようもなく…不安になるんだ…」
「…不安…?」
親友である冬樹なら、余程のことがない限りその関係はどこまでも揺るぎなく続いてゆく気がした。
でも、夏樹に戻ったら、今まで感じたことのないような不安に駆られてしまった。
「いつか…雅耶の隣にはいられなくなるんじゃないか…って…」
そう言葉を反復しつつも、言葉の意味を理解出来ずにいた。
そっと添えられている雅耶の大きな手が温かくて。
そして真っ直ぐに見つめてくる、その優しい瞳から目を逸らせなくて。
雅耶は小さく頷くと。
「そう、俺の気持ち。まぁ…女々しく言っちゃうと、『離れてても俺のこと忘れないでね』っていう俺自身の夏樹へのアピール、だな」
そう言って、悪戯っぽい表情を浮かべた。
「あとは…他の男達が夏樹に寄り付かなくなるっていう、俺の呪いが込められているかも知れない」
その思わぬ冗談に夏樹が目を見張ると、雅耶は可笑しそうに笑った。
「何にしても、俺自身の自己満足なんだ。だから、これがあることで夏樹が変に焦ったりプレッシャー感じる必要なんてないんだよ。それに、無理して変わることなんてないと思う。俺にとっては、冬樹だった頃のお前も今の夏樹も何も違いはないしな」
雅耶は宥めるように優しく言うと、夏樹の両手に添えるように乗せていた手に僅かに力を込めた。
だから「大丈夫だ」と言うように優しく握ってくる、その大きな手の温かさも。
自分へと向けられる優しい瞳も、以前と何も変わらない気がするのに…。
「それでも、どうしようもなく…不安になるんだ…」
「…不安…?」
親友である冬樹なら、余程のことがない限りその関係はどこまでも揺るぎなく続いてゆく気がした。
でも、夏樹に戻ったら、今まで感じたことのないような不安に駆られてしまった。
「いつか…雅耶の隣にはいられなくなるんじゃないか…って…」