プリズム!
(…本当は、無茶するなよって言いたい所だけど…)
その可愛い顔に、思わず怒る気も失せてしまう。
「本当にお前、絡まれやすいよな…。だから余計にほっとけないんだよ」
しょうがないな…という顔で笑って言うと「ごめん…」と夏樹が僅かに眉を下げた。
「でも、まぁ…今回は俺が一緒にいれば回避出来たことかも知れないし。やっぱり俺のせいだよな。ごめんな?」
しゃがみ込んで、捻ったという足の部分をそっと確認していた雅耶がそのままの体勢で夏樹を見上げると、夏樹は小さく頭をぷるぷる振った。
そんな愛しい動作に、思わず笑みがこぼれる。
雅耶は、ゆっくりと立ち上がると。
「こんなんじゃ、ナイトの称号…剥奪されちゃうよな」
そう言って笑った。
「…ないと…?」
夏樹は言っている意味が解らないのか首を傾げている。
「そ。前にさ…力の別荘で薬盛られて眠っているお前を、並木さんが俺の所に連れて来たことがあっただろ?その時に冬樹が言ったらしいんだ」
「ふゆちゃんが…?」
「うん。夏樹の騎士は俺だから…って、さ」
「……っ…」
夏樹は初めて聞いたらしく、頬を染めて驚いている。
その可愛い顔に、思わず怒る気も失せてしまう。
「本当にお前、絡まれやすいよな…。だから余計にほっとけないんだよ」
しょうがないな…という顔で笑って言うと「ごめん…」と夏樹が僅かに眉を下げた。
「でも、まぁ…今回は俺が一緒にいれば回避出来たことかも知れないし。やっぱり俺のせいだよな。ごめんな?」
しゃがみ込んで、捻ったという足の部分をそっと確認していた雅耶がそのままの体勢で夏樹を見上げると、夏樹は小さく頭をぷるぷる振った。
そんな愛しい動作に、思わず笑みがこぼれる。
雅耶は、ゆっくりと立ち上がると。
「こんなんじゃ、ナイトの称号…剥奪されちゃうよな」
そう言って笑った。
「…ないと…?」
夏樹は言っている意味が解らないのか首を傾げている。
「そ。前にさ…力の別荘で薬盛られて眠っているお前を、並木さんが俺の所に連れて来たことがあっただろ?その時に冬樹が言ったらしいんだ」
「ふゆちゃんが…?」
「うん。夏樹の騎士は俺だから…って、さ」
「……っ…」
夏樹は初めて聞いたらしく、頬を染めて驚いている。