プリズム!
休日の来訪者
別に、このままでも平気だと思っていた。
独りでいるのが好きというワケじゃない。
ひとりが寂しくないワケでもない。
だけど、再び温かい場所を知ってしまったら、次に失った時に立ち直れなくなってしまいそうで…。
誰かと一緒にいる空間が当たり前になってしまった時、自分がどう変わってしまうのかが何だか怖い、だなんて。
でも、本当は…。
今までだって『あたたかい場所』は近くにあったのだ。
自分がそこに踏み込めず、避け続けていただけで…。