プリズム!
肩をすくめて笑う雅耶に。
気を使わせていると分かっているけど、そんな優しさが何だか心に沁みて。
夏樹もつられるように笑顔を見せると、
「…開けてみても、いいかな?」
手の中の袋を小さく掲げて見せた。
「もちろん」
その小さな袋をその場で開いてみると。
「これ…」
中には、ボールチェーンのついた小さなマスコットが入っていた。
そのテーマパークの人気キャラクターのものだ。
(か…可愛い…)
夏樹は、瞳をキラキラさせると。
「あ…ありがと」
嬉しそうに雅耶を見上げた。
そんな夏樹の様子に、雅耶は少しだけホッとしたような表情を見せた。
本当は迷っていたのだ。
夏樹がこういう、いかにも女の子が好きそうな物を好むのかどうか、少し不安だった。
学校等で見る限り、文具から何までそういうキャラものは一切所持していなかった夏樹。
『冬樹』として過ごして来たからなのかも知れないが、男でもそういうものを好む者は多々いる。携帯ストラップやキーホルダーなど、何もついていない者を探すのことの方が大変な程だ。
だが、それは夏樹なりの『男らしさ』を装う為のものだったのかも知れないと、雅耶は思った。
気を使わせていると分かっているけど、そんな優しさが何だか心に沁みて。
夏樹もつられるように笑顔を見せると、
「…開けてみても、いいかな?」
手の中の袋を小さく掲げて見せた。
「もちろん」
その小さな袋をその場で開いてみると。
「これ…」
中には、ボールチェーンのついた小さなマスコットが入っていた。
そのテーマパークの人気キャラクターのものだ。
(か…可愛い…)
夏樹は、瞳をキラキラさせると。
「あ…ありがと」
嬉しそうに雅耶を見上げた。
そんな夏樹の様子に、雅耶は少しだけホッとしたような表情を見せた。
本当は迷っていたのだ。
夏樹がこういう、いかにも女の子が好きそうな物を好むのかどうか、少し不安だった。
学校等で見る限り、文具から何までそういうキャラものは一切所持していなかった夏樹。
『冬樹』として過ごして来たからなのかも知れないが、男でもそういうものを好む者は多々いる。携帯ストラップやキーホルダーなど、何もついていない者を探すのことの方が大変な程だ。
だが、それは夏樹なりの『男らしさ』を装う為のものだったのかも知れないと、雅耶は思った。