プリズム!
足を痛めていることには、当然気付いていた。
だが、それよりも冬樹が気になったのは…。
「そうだったんだ…。でも、痛みが治って来てるんなら捻挫が原因って訳でもないのかな…」
冬樹は、目の前でホットミルクが入ったカップに手を伸ばしている夏樹を眺めながら言った。
「え…?原因って…?」
「稀に捻挫が原因で熱が出ることもあるらしいんだ。でも、そんなに酷くなさそうだし大丈夫かなって」
夏樹は言っている意味が解らないらしく、きょとんとしている。
(…これは、自分でも分かってない感じだよな。まぁ…なっちゃんらしいけど…)
冬樹は苦笑を浮かべた。
「なっちゃん…熱あるでしょう?」
「え…?」
「『熱』…だよ」
「…へ…?」
「ちょっと、ごめんね?」
一応断りを入れて、冬樹は呆然としている夏樹の額にそっと手を寄せた。
そこは、思っていたよりもかなり熱かった。
「かなり高そうだよっ?寝てなきゃ駄目じゃないっ」
もう片方の手を自分の額に当てながら比べていた冬樹が、その熱さに思わず身を乗り出して言った。
だが当の本人は、のんびりと温めたミルクを飲んでほんわかしている。
だが、それよりも冬樹が気になったのは…。
「そうだったんだ…。でも、痛みが治って来てるんなら捻挫が原因って訳でもないのかな…」
冬樹は、目の前でホットミルクが入ったカップに手を伸ばしている夏樹を眺めながら言った。
「え…?原因って…?」
「稀に捻挫が原因で熱が出ることもあるらしいんだ。でも、そんなに酷くなさそうだし大丈夫かなって」
夏樹は言っている意味が解らないらしく、きょとんとしている。
(…これは、自分でも分かってない感じだよな。まぁ…なっちゃんらしいけど…)
冬樹は苦笑を浮かべた。
「なっちゃん…熱あるでしょう?」
「え…?」
「『熱』…だよ」
「…へ…?」
「ちょっと、ごめんね?」
一応断りを入れて、冬樹は呆然としている夏樹の額にそっと手を寄せた。
そこは、思っていたよりもかなり熱かった。
「かなり高そうだよっ?寝てなきゃ駄目じゃないっ」
もう片方の手を自分の額に当てながら比べていた冬樹が、その熱さに思わず身を乗り出して言った。
だが当の本人は、のんびりと温めたミルクを飲んでほんわかしている。