プリズム!
『…実を言うと、俺もおんなじ物持ってるんだけどさっ。嫌じゃなければ、鞄にでも付けてくれると嬉しいなー…なんて…』
『…えっ…?』
驚いて聞き返すと、コホン…と咳払いをして。
『いわゆる、お揃い…ってヤツなんだ。そういうの、嫌…?だったりするか?』
照れながらも、何処か不安げに聞いて来た雅耶に。
『…イヤ…だなんていう訳ない…』
『…夏樹…?』
『ありがと、雅耶…。大切にするよ』
(…嫌なワケないじゃないか。嬉しいに、決まってるよ)
本当は嬉しくて堪らないのに、素直に感情を表に出すことが苦手な自分。
可愛い小物も、今の自分にとっては本当に初めての物で。
もう、何も我慢しなくて良いんだって雅耶が教えてくれたような気がした。
いつだって、自分を気遣ってくれる雅耶の優しさに甘えてばかりのオレだけど。
少しずつでも、女の子らしくなれるように頑張るから…。
(…あ。『オレ』じゃない…。『ワタシ』だった…)
まだまだ前途多難な…今日この頃。
『…えっ…?』
驚いて聞き返すと、コホン…と咳払いをして。
『いわゆる、お揃い…ってヤツなんだ。そういうの、嫌…?だったりするか?』
照れながらも、何処か不安げに聞いて来た雅耶に。
『…イヤ…だなんていう訳ない…』
『…夏樹…?』
『ありがと、雅耶…。大切にするよ』
(…嫌なワケないじゃないか。嬉しいに、決まってるよ)
本当は嬉しくて堪らないのに、素直に感情を表に出すことが苦手な自分。
可愛い小物も、今の自分にとっては本当に初めての物で。
もう、何も我慢しなくて良いんだって雅耶が教えてくれたような気がした。
いつだって、自分を気遣ってくれる雅耶の優しさに甘えてばかりのオレだけど。
少しずつでも、女の子らしくなれるように頑張るから…。
(…あ。『オレ』じゃない…。『ワタシ』だった…)
まだまだ前途多難な…今日この頃。