プリズム!
自分の手に重ねられた、夏樹のその手の熱さに。
まるで、その掌から伝わる全ての熱を吸い上げるかのように、カーッと頬へと熱が集中していくのが自分でも分かった。
微笑んで見上げている夏樹の、その潤んだ瞳に釘付けになる。
まぁ、これは熱のせいなのだが。
「そんな可愛い顔して、そんな可愛いこと言われたら止められなくなるだろ?」
「え…っ?」
雅耶は堪らなくなって、ベッドに横になっている夏樹に覆いかぶさるように手を付いた。
「まさ…や?」
「本当は…。今日は具合悪いし何もしないって決めてたんだけど…。夏樹があまりにも可愛いから決意が揺らいじゃうよ」
そう言って、どこか大人びた瞳で夏樹を見下ろした。
驚いたように瞳を大きくして固まっている夏樹に、ゆっくりと顔を寄せて行く。
「ちょっ…待って!」
流石に『キスされる』と理解した夏樹が、目を瞑るも慌てて止めに入った。
「どうして?」
「だ、だって…っ。これが風邪とかだったとして、雅耶にうつったりしたら大変だろっ…」
まるで、その掌から伝わる全ての熱を吸い上げるかのように、カーッと頬へと熱が集中していくのが自分でも分かった。
微笑んで見上げている夏樹の、その潤んだ瞳に釘付けになる。
まぁ、これは熱のせいなのだが。
「そんな可愛い顔して、そんな可愛いこと言われたら止められなくなるだろ?」
「え…っ?」
雅耶は堪らなくなって、ベッドに横になっている夏樹に覆いかぶさるように手を付いた。
「まさ…や?」
「本当は…。今日は具合悪いし何もしないって決めてたんだけど…。夏樹があまりにも可愛いから決意が揺らいじゃうよ」
そう言って、どこか大人びた瞳で夏樹を見下ろした。
驚いたように瞳を大きくして固まっている夏樹に、ゆっくりと顔を寄せて行く。
「ちょっ…待って!」
流石に『キスされる』と理解した夏樹が、目を瞑るも慌てて止めに入った。
「どうして?」
「だ、だって…っ。これが風邪とかだったとして、雅耶にうつったりしたら大変だろっ…」