プリズム!
ベッドの組み立てと、あらかじめ置いてあった家具などの移動を終えると、雅耶と長瀬は帰って行った。
雅耶は帰り際「今日の夕飯は、うちに来いって母さんが言ってたよ。夕方また呼びに来るから」そう言って、家へと戻って行った。
(…よし、とりあえずこんなものかな…)
部屋の片付けが一段落すると、夏樹は立ち上がって伸びをした。
窓から差し込む西日のオレンジ色の光が、一人になって既にかなりの時間が経過していたことを教えてくれる。
夏樹は、ゆっくりと室内を見渡した。
昔、兄と使っていた子ども部屋。
ここを自分の部屋として使うことにしたので、物が減った分、何だか前よりも広く感じる。
子どもの頃二人で使っていた二段ベッドと兄の机は、隣の部屋へと移動した。
これは、先日兄と会った時に話して決めたことだった。
『あの家に戻ったら、あの部屋はなっちゃんが使ってね』
だけど…。
(何だかちょっと…寂しいな…)
自分の物しかなくなったその部屋を暫く眺め、夏樹は小さく息を吐いた。
雅耶は帰り際「今日の夕飯は、うちに来いって母さんが言ってたよ。夕方また呼びに来るから」そう言って、家へと戻って行った。
(…よし、とりあえずこんなものかな…)
部屋の片付けが一段落すると、夏樹は立ち上がって伸びをした。
窓から差し込む西日のオレンジ色の光が、一人になって既にかなりの時間が経過していたことを教えてくれる。
夏樹は、ゆっくりと室内を見渡した。
昔、兄と使っていた子ども部屋。
ここを自分の部屋として使うことにしたので、物が減った分、何だか前よりも広く感じる。
子どもの頃二人で使っていた二段ベッドと兄の机は、隣の部屋へと移動した。
これは、先日兄と会った時に話して決めたことだった。
『あの家に戻ったら、あの部屋はなっちゃんが使ってね』
だけど…。
(何だかちょっと…寂しいな…)
自分の物しかなくなったその部屋を暫く眺め、夏樹は小さく息を吐いた。