プリズム!
(…あれっ?これ鳴らないな。…壊れちゃってるのか?)
雅耶は、野崎の家の玄関横にあるインターフォンのボタンを何度か押しながら首を傾げた。
そろそろ夕食の準備が出来るから夏樹を呼んで来るようにと母親に言われ、迎えに来たのだがインターフォンが鳴らない。
(まぁ…八年も放置してたら鳴らなくなったりもするか…)
とりあえず、それは後々確認してみるとして、今度はドアをノックした。
だが、夏樹がもしも上の部屋にいるのであれば、この程度の音では気付かないだろう。
そう思い、ドアノブに手を掛けてみる。
「あ…開いてるし…。不用心な…」
とりあえずドアを開けて中へ入ると、玄関から家の中へ向かって声を掛けた。
「おーーい、夏樹ーーっ?」
すると、思いのほか近くで声がした。一階のリビングにいるようだ。
「入るぞー?」
雅耶は「お邪魔しまーす」と言いながら、勝手知ったる感じでリビングへと足を向けた。
すると、すぐそこに夏樹の姿を見つけた。
「夏樹?ちゃんと鍵掛けておかないと不用心だろ?気を付けないとー…」
そこまで言い掛けて、ふと足を止める。
夏樹は壁に掛けてある額縁の前で佇んでいた。
「あ…雅耶…」
部屋に入って来た雅耶に気付くと笑顔を見せる。
雅耶は、野崎の家の玄関横にあるインターフォンのボタンを何度か押しながら首を傾げた。
そろそろ夕食の準備が出来るから夏樹を呼んで来るようにと母親に言われ、迎えに来たのだがインターフォンが鳴らない。
(まぁ…八年も放置してたら鳴らなくなったりもするか…)
とりあえず、それは後々確認してみるとして、今度はドアをノックした。
だが、夏樹がもしも上の部屋にいるのであれば、この程度の音では気付かないだろう。
そう思い、ドアノブに手を掛けてみる。
「あ…開いてるし…。不用心な…」
とりあえずドアを開けて中へ入ると、玄関から家の中へ向かって声を掛けた。
「おーーい、夏樹ーーっ?」
すると、思いのほか近くで声がした。一階のリビングにいるようだ。
「入るぞー?」
雅耶は「お邪魔しまーす」と言いながら、勝手知ったる感じでリビングへと足を向けた。
すると、すぐそこに夏樹の姿を見つけた。
「夏樹?ちゃんと鍵掛けておかないと不用心だろ?気を付けないとー…」
そこまで言い掛けて、ふと足を止める。
夏樹は壁に掛けてある額縁の前で佇んでいた。
「あ…雅耶…」
部屋に入って来た雅耶に気付くと笑顔を見せる。