プリズム!
それから、二週間後。
「へぇ…明るくて素敵なお家ね。ずっと空き家だったなんて信じられない位綺麗じゃない」
清香が家に上がるなり、周囲を見渡して言った。
「まぁ空き家とは言っても、一応伯父さんが管理してくれていたみたいだから…。でも、一人で住むには広すぎるかな。掃除するにもアパートの時と比べて何倍もの時間が掛かるんだ」
「確かにお掃除は大変そうだけど…。でも、やっぱり落ち着くんじゃない?自分の育った家だものね」
「うん。それはそうかも」
夏樹は照れたような笑顔を見せると「先生、そこに座ってて」…とリビングに置いてあるソファの方を指差して、お茶を入れにキッチンへと向かった。
やっと家の中も片付いて落ち着いて来た今日この頃。
『夏樹ちゃんの引っ越し祝いをやろう!』と、長瀬が提案を持ち掛けて来たのは、つい先日のこと。
特に大袈裟なことはしなくていいと答えたのだが、『引っ越し祝い』はタテマエであり、長瀬と雅耶とでただ遊びに来たいだけだというので、それなら良いかと首を縦に振った。
だが、12月に入ったことで時期的に『クリスマス会も忘年会も兼ねたらどうか?』と、話が大きくなっていった。
それでも、あまり沢山で押し掛けるのは流石に悪いという思いがあったようで、二人以外で声を掛けたのは清香先生だけだったのだけれど。
他にも、こちらで友人を呼んでもいいと言われたけれど、この面子に自分の友人を呼ぶのも何か違う気がして止めた。
長瀬は愛美を連れて来るのかな?とも思ったけど、今日愛美は用事があって無理だったようだ。
「へぇ…明るくて素敵なお家ね。ずっと空き家だったなんて信じられない位綺麗じゃない」
清香が家に上がるなり、周囲を見渡して言った。
「まぁ空き家とは言っても、一応伯父さんが管理してくれていたみたいだから…。でも、一人で住むには広すぎるかな。掃除するにもアパートの時と比べて何倍もの時間が掛かるんだ」
「確かにお掃除は大変そうだけど…。でも、やっぱり落ち着くんじゃない?自分の育った家だものね」
「うん。それはそうかも」
夏樹は照れたような笑顔を見せると「先生、そこに座ってて」…とリビングに置いてあるソファの方を指差して、お茶を入れにキッチンへと向かった。
やっと家の中も片付いて落ち着いて来た今日この頃。
『夏樹ちゃんの引っ越し祝いをやろう!』と、長瀬が提案を持ち掛けて来たのは、つい先日のこと。
特に大袈裟なことはしなくていいと答えたのだが、『引っ越し祝い』はタテマエであり、長瀬と雅耶とでただ遊びに来たいだけだというので、それなら良いかと首を縦に振った。
だが、12月に入ったことで時期的に『クリスマス会も忘年会も兼ねたらどうか?』と、話が大きくなっていった。
それでも、あまり沢山で押し掛けるのは流石に悪いという思いがあったようで、二人以外で声を掛けたのは清香先生だけだったのだけれど。
他にも、こちらで友人を呼んでもいいと言われたけれど、この面子に自分の友人を呼ぶのも何か違う気がして止めた。
長瀬は愛美を連れて来るのかな?とも思ったけど、今日愛美は用事があって無理だったようだ。