プリズム!
視界を閉じていることで、周囲の音や気配が鮮明に感じられ、不思議な感覚だった。
知らない場所を歩いてることで、多少足元等への警戒心はあるが、絡めている雅耶の腕の温かさがあるから自然と不安はなかった。
その内、ふと雅耶の足が止まった。
「この辺で良いかな…。夏樹?もう、目を開けていいよ」
優しい声が聞こえて。
「う…うん…」
その声を合図に、夏樹はそっ…と瞳を開くと、緊張気味にゆっくりと顔を上げた。
(え…っ…)
そこには、まるで自分が海の中にいるかのように錯覚してしまう程の壮大な光景が広がっていた。
キラキラと光る気泡。
小さな魚たちが形作る、群れのアート。
中でも一番の大きさで目を惹くジンベエザメを筆頭に、様々な大きさの魚たちが優雅にゆったりと泳いでいる姿がそこにはあった。
「すご…い…」
海の底にいるみたいだ…。
まるで、あのポスターみたいに…。
それ以上の言葉が出て来なかった。
目の前に広がる光景に目を奪われ、そしてそのあまりの感動から絡めたままの雅耶の腕を解くことも忘れて見入っていた。
知らない場所を歩いてることで、多少足元等への警戒心はあるが、絡めている雅耶の腕の温かさがあるから自然と不安はなかった。
その内、ふと雅耶の足が止まった。
「この辺で良いかな…。夏樹?もう、目を開けていいよ」
優しい声が聞こえて。
「う…うん…」
その声を合図に、夏樹はそっ…と瞳を開くと、緊張気味にゆっくりと顔を上げた。
(え…っ…)
そこには、まるで自分が海の中にいるかのように錯覚してしまう程の壮大な光景が広がっていた。
キラキラと光る気泡。
小さな魚たちが形作る、群れのアート。
中でも一番の大きさで目を惹くジンベエザメを筆頭に、様々な大きさの魚たちが優雅にゆったりと泳いでいる姿がそこにはあった。
「すご…い…」
海の底にいるみたいだ…。
まるで、あのポスターみたいに…。
それ以上の言葉が出て来なかった。
目の前に広がる光景に目を奪われ、そしてそのあまりの感動から絡めたままの雅耶の腕を解くことも忘れて見入っていた。