プリズム!
「そ…そうかな…?そういうのも有り…で良いのかな…?」

不安げに語る夏樹に皆は、

「「「アリでしょう!」」」

と、声を揃えて賛同してくれた。


(そっか…。別におかしくないんだ…)


皆が自分の気持ちに共感してくれて、内心でホッとしつつも、そんな優しい言葉が素直に嬉しかった。

「それで?その彼って、今何処の学校に行ってるの?」

そう普通に聞かれて、夏樹は苦笑を浮かべた。

「それが…実は…」



「「「えええええーーーーっ!?」」」



三人の大きな驚きの声に、クラス中の生徒達が何事かと振り返るのだった。




「まさか、夏樹の彼氏が成蘭高校だったとはねー。正直びっくりだよ」

「…ごめん。別に隠すつもりとかは無かったんだけど、何となく言い出しにくくて…さ」

昼休みになり、四人で食堂へ向かいながら、先程の休み時間の話の続きをしていた。

「まぁ良いでしょう。その代わり!学祭行ってその彼に会えたら、ちゃんと紹介してよねっ。ついでに、その子のお友達紹介してくれても大歓迎よっ」

「あはは…。了解…」

学食に着くと、各自で今日のメニューを決めながら料理を取って行き、同じテーブル着いていく。
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