プリズム!
自分は雅耶のことが『好き』で、とても『大切』だと思う。
でも、俗にいう『彼氏』だとか『付き合っている』という言葉で簡単に言い表せない程、雅耶はもっと自分にとって深く、重い所に居る。
勿論自分達には、それ以前に兄弟のように育ってきた絆がある。
そして『冬樹』であった時の、親友として築いてきた信頼関係もある。
それぞれがあって、今の自分達がある。
でも、だからこそ…迷ってしまうのだ。
夏樹に戻って、雅耶の隣で『彼氏・彼女』の関係でいるよりも『親友』として傍にいた時の方が、雅耶との距離が近かったような気がして。
実際、学校でも毎日顔を合わせていられる環境だったから…というのもある。
以前の方が一緒にいられる時間が長かった分、その頃を思い出して今の状況に満足出来ないだけなのかも知れないけれど…。
簡単に『彼氏』だなんて言葉で括りたくない。
ただ『好き』だなんて言葉では、言い表せない。
(でも…これって、ただの我が儘…なのかな…)
夏樹は自らの思いに沈み、心の中で溜息を吐いた。
でも、俗にいう『彼氏』だとか『付き合っている』という言葉で簡単に言い表せない程、雅耶はもっと自分にとって深く、重い所に居る。
勿論自分達には、それ以前に兄弟のように育ってきた絆がある。
そして『冬樹』であった時の、親友として築いてきた信頼関係もある。
それぞれがあって、今の自分達がある。
でも、だからこそ…迷ってしまうのだ。
夏樹に戻って、雅耶の隣で『彼氏・彼女』の関係でいるよりも『親友』として傍にいた時の方が、雅耶との距離が近かったような気がして。
実際、学校でも毎日顔を合わせていられる環境だったから…というのもある。
以前の方が一緒にいられる時間が長かった分、その頃を思い出して今の状況に満足出来ないだけなのかも知れないけれど…。
簡単に『彼氏』だなんて言葉で括りたくない。
ただ『好き』だなんて言葉では、言い表せない。
(でも…これって、ただの我が儘…なのかな…)
夏樹は自らの思いに沈み、心の中で溜息を吐いた。