プリズム!
「あのね…笑わないで聞いて欲しいんだけど…。あっ…でも全然笑ってくれてもいいのっ」
思いきり支離滅裂なことを言ってるな…と、自分でも思いながらも変に慌ててしまう。
だが、夏樹は。
「なぁに?それ…。笑ったりしないよ」
そう優しく微笑んでくれている。
その笑顔に後押しされるように、愛美は何とか言葉を続けた。
「うん…。実は…ね、その男の子に会いたいっていうのは本当なんだけど、私全然その子の顔…覚えてないんだ」
「…覚えてない?」
「…うん…」
「全然…?」
「そう、全然…」
きっと呆れられちゃうだろうなと思っていた愛美だったが、夏樹は「…そうなんだ…」と呟きながら、何かを考え込んでしまっているみたいだった。
「あ…あの、夏樹ちゃん…?」
呆れたでしょう?…と聞き返そうと口を開いた時。
「顔が分からないんじゃ、探すのも大変だよね。どうしたら見つけられるかな…?」
そんな意外な言葉が返って来た。
(それでも探そうとしてくれてるの…?)
「夏樹ちゃん…?呆れたでしょう?今度の学園祭で、皆が協力して探すの手伝ってくれるってあれだけ言ってくれてても、当の本人が、実は何も覚えてないんだよっ?」
思いきり支離滅裂なことを言ってるな…と、自分でも思いながらも変に慌ててしまう。
だが、夏樹は。
「なぁに?それ…。笑ったりしないよ」
そう優しく微笑んでくれている。
その笑顔に後押しされるように、愛美は何とか言葉を続けた。
「うん…。実は…ね、その男の子に会いたいっていうのは本当なんだけど、私全然その子の顔…覚えてないんだ」
「…覚えてない?」
「…うん…」
「全然…?」
「そう、全然…」
きっと呆れられちゃうだろうなと思っていた愛美だったが、夏樹は「…そうなんだ…」と呟きながら、何かを考え込んでしまっているみたいだった。
「あ…あの、夏樹ちゃん…?」
呆れたでしょう?…と聞き返そうと口を開いた時。
「顔が分からないんじゃ、探すのも大変だよね。どうしたら見つけられるかな…?」
そんな意外な言葉が返って来た。
(それでも探そうとしてくれてるの…?)
「夏樹ちゃん…?呆れたでしょう?今度の学園祭で、皆が協力して探すの手伝ってくれるってあれだけ言ってくれてても、当の本人が、実は何も覚えてないんだよっ?」