プリズム!
翌日の朝。
成蘭高等学校の校舎内は、登校して来た多くの生徒達で賑わっていた。
そんな中、雅耶は空手部の朝練を終えて、一年A組の教室へと向かって一人廊下を歩いていた。
すると突然、後ろから肩をガッシリと掴まれる。
「おっはよー!雅耶っ」
いつも元気印な友人の顔を確認すると、雅耶も笑顔を向けた。
「オッス!」
「今日も朝練お疲れー。毎日精が出ますなァ」
「はは…サンキュ。でも、放課後は練習に出れない日が出来ちゃったから、これでも稽古足らない位なんだ」
残念そうに僅かに眉を下げて笑う雅耶に、長瀬が一瞬きょとんとした。
「ああ!アレかっ。結局実行委員になっちゃったワケ?」
「そ。先輩にどうしてもって頭下げられちゃってさー」
実は、成桜女学園との合同イベントの実行委員というものになってしまったのだ。
雅耶自身は、本当はあまり乗り気ではなかったのだが、同じ部の先輩に人手が足りないとかで、どうしても…と頼まれてしまったのだった。
先輩に頭まで下げられては、なかなか断りにくいというもので…。
「また年明けには大きい試合もあるし、本当は稽古したいんだけどね」
「…ホントに雅耶は、空手好きなんだねぇ」
そんな話をしながら、教室へと差し掛かった時だった。
成蘭高等学校の校舎内は、登校して来た多くの生徒達で賑わっていた。
そんな中、雅耶は空手部の朝練を終えて、一年A組の教室へと向かって一人廊下を歩いていた。
すると突然、後ろから肩をガッシリと掴まれる。
「おっはよー!雅耶っ」
いつも元気印な友人の顔を確認すると、雅耶も笑顔を向けた。
「オッス!」
「今日も朝練お疲れー。毎日精が出ますなァ」
「はは…サンキュ。でも、放課後は練習に出れない日が出来ちゃったから、これでも稽古足らない位なんだ」
残念そうに僅かに眉を下げて笑う雅耶に、長瀬が一瞬きょとんとした。
「ああ!アレかっ。結局実行委員になっちゃったワケ?」
「そ。先輩にどうしてもって頭下げられちゃってさー」
実は、成桜女学園との合同イベントの実行委員というものになってしまったのだ。
雅耶自身は、本当はあまり乗り気ではなかったのだが、同じ部の先輩に人手が足りないとかで、どうしても…と頼まれてしまったのだった。
先輩に頭まで下げられては、なかなか断りにくいというもので…。
「また年明けには大きい試合もあるし、本当は稽古したいんだけどね」
「…ホントに雅耶は、空手好きなんだねぇ」
そんな話をしながら、教室へと差し掛かった時だった。