プリズム!
雅耶達の家の方面との分かれ道に差し掛かると、夏樹は二人を振り返った。
「それじゃあ、私はこっちなので…。さようなら」
薫に説明をするように挨拶をして、軽く頭を下げた。
「えっ?そうなの?気を付けてね」
二人が幼馴染みだと聞いて、帰る方向が同じだと思っていたらしい薫は、一瞬驚いた表情を見せて立ち止まっていたが慌てて手を振った。
その隣で一緒に歩みを止めている雅耶にも挨拶をする。
「じゃあ、またね。雅耶…」
軽く手を上げて、そのまま別れようとした、その時だった。
「薫先輩。俺もこっち行くんで、また…」
そう言って、雅耶は夏樹の横へと並び立った。
(――雅耶…?)
その思わぬ行動に驚きを隠せず、夏樹は横にいる雅耶を見上げた。
「…どうして…?」
「…何が?」
薫と別れてから暫く無言で歩いていた二人だったが、その沈黙を先に破ったのは夏樹だった。
「別に気を使わなくても良いのに…」
「それじゃあ、私はこっちなので…。さようなら」
薫に説明をするように挨拶をして、軽く頭を下げた。
「えっ?そうなの?気を付けてね」
二人が幼馴染みだと聞いて、帰る方向が同じだと思っていたらしい薫は、一瞬驚いた表情を見せて立ち止まっていたが慌てて手を振った。
その隣で一緒に歩みを止めている雅耶にも挨拶をする。
「じゃあ、またね。雅耶…」
軽く手を上げて、そのまま別れようとした、その時だった。
「薫先輩。俺もこっち行くんで、また…」
そう言って、雅耶は夏樹の横へと並び立った。
(――雅耶…?)
その思わぬ行動に驚きを隠せず、夏樹は横にいる雅耶を見上げた。
「…どうして…?」
「…何が?」
薫と別れてから暫く無言で歩いていた二人だったが、その沈黙を先に破ったのは夏樹だった。
「別に気を使わなくても良いのに…」