プリズム!
「えー?なになに?愛美は顔見知りなの?」
「もしかして…この人が、例の夏樹の幼馴染みクン?」
思わぬ方向に話が行って慌てて夏樹は首と手を振ると、思いきり否定した。
「違う違うっ!コイツ…いや、この人は友達で、長瀬っていうんだ。その、幼馴染みとは親友の仲でもあるんだ」
とりあえず悠里と桜にはそう紹介して、長瀬にも二人を簡単に紹介するのだった。
その頃、昇降口では…。
「ちょっと待って下さいよっ。そんな話、聞いてないッス!」
珍しく雅耶が不満感を表に出して、目の前にいる人物に向かって文句を述べていた。
「しょうがないだろー。そう、怒るなよー。ちょっと顔出すだけでいいからさ。途中で抜けてくれて構わないから。なッ?久賀、頼むよっ!人手が足りないんだっ」
手を合わせて頼んでくるその先輩を前に、雅耶は思いっきり不機嫌を露わにした。
「先輩…そればっかり…。学祭では特に何もしなくていいって話だったじゃないッスか。俺、午後はクラスの方の当番回って来るし、午前中しかフリーの時間ないのに…」
曲がりなりにも先輩だ。本気で怒りをぶつけている訳ではないが、あまりの理不尽さに思わず情けない声が出てしまう。
「もしかして…この人が、例の夏樹の幼馴染みクン?」
思わぬ方向に話が行って慌てて夏樹は首と手を振ると、思いきり否定した。
「違う違うっ!コイツ…いや、この人は友達で、長瀬っていうんだ。その、幼馴染みとは親友の仲でもあるんだ」
とりあえず悠里と桜にはそう紹介して、長瀬にも二人を簡単に紹介するのだった。
その頃、昇降口では…。
「ちょっと待って下さいよっ。そんな話、聞いてないッス!」
珍しく雅耶が不満感を表に出して、目の前にいる人物に向かって文句を述べていた。
「しょうがないだろー。そう、怒るなよー。ちょっと顔出すだけでいいからさ。途中で抜けてくれて構わないから。なッ?久賀、頼むよっ!人手が足りないんだっ」
手を合わせて頼んでくるその先輩を前に、雅耶は思いっきり不機嫌を露わにした。
「先輩…そればっかり…。学祭では特に何もしなくていいって話だったじゃないッスか。俺、午後はクラスの方の当番回って来るし、午前中しかフリーの時間ないのに…」
曲がりなりにも先輩だ。本気で怒りをぶつけている訳ではないが、あまりの理不尽さに思わず情けない声が出てしまう。