プリズム!
「だからゴメンて。とりあえず、もうすぐ成桜の役員の皆さんが来るから、会議室まで案内するだけでも引き受けてくれよーっ」
泣きつくように頭を下げてくる先輩を前に、流石にいつまでも不満を述べているのも大人気ないと思い、大きく溜息を吐きながらも言った。
「もう…分かりましたよ。ここにいれば良いんですよね?」
しぶしぶ仕事を引き受けることにする。
だが先輩は、雅耶のその言葉を待っていたかのように、憎らしい程にニッカリと笑顔を向けると、
「じゃあ、案内の方よろしくなっ!」
それだけ言って、さっさとその場を去って行ってしまった。
「…ちぇっ…」
(何だよ…。午前中は夏樹達を案内しながら、一緒にゆっくり回れると思ってたのに…。これじゃあ計画が台無しだ…)
雅耶は心の中で一人ごちた。
本当は、この後、夏樹達と合流して一緒に校内を回る約束をしていたのだ。
何より長瀬が、夏樹の友達の中に気になる子がいるとかで妙に意気込んでいて、
『是非とも、この学園祭で彼女とお近づきになりたいんだっ!雅耶ーっ協力してっ!!』
…とか、泣きついて来たので色々と計画を練っていたのに。
(まぁ、長瀬は俺がいようがいまいが、その子と回れればそれで良いんだろうけどな…)
泣きつくように頭を下げてくる先輩を前に、流石にいつまでも不満を述べているのも大人気ないと思い、大きく溜息を吐きながらも言った。
「もう…分かりましたよ。ここにいれば良いんですよね?」
しぶしぶ仕事を引き受けることにする。
だが先輩は、雅耶のその言葉を待っていたかのように、憎らしい程にニッカリと笑顔を向けると、
「じゃあ、案内の方よろしくなっ!」
それだけ言って、さっさとその場を去って行ってしまった。
「…ちぇっ…」
(何だよ…。午前中は夏樹達を案内しながら、一緒にゆっくり回れると思ってたのに…。これじゃあ計画が台無しだ…)
雅耶は心の中で一人ごちた。
本当は、この後、夏樹達と合流して一緒に校内を回る約束をしていたのだ。
何より長瀬が、夏樹の友達の中に気になる子がいるとかで妙に意気込んでいて、
『是非とも、この学園祭で彼女とお近づきになりたいんだっ!雅耶ーっ協力してっ!!』
…とか、泣きついて来たので色々と計画を練っていたのに。
(まぁ、長瀬は俺がいようがいまいが、その子と回れればそれで良いんだろうけどな…)