いのりの日記

入学式  クラスが張り出された。
私は5組だった。
中学からの友達は2人ほどいたが、あまり親しくなかったので、これからの高校生活が上手くいくか不安だった。

しかし、その不安もつかの間、自分の席に着くと前の子が声をかけてくれた。それから入学式が始まるまで2人で世間話をした。

「初めまして、私山本華。あなたは?」
と優しく声をかけてくれた。

「私は結城いのり。これからよろしく!」

「いのりってよんでいい?私も華でいいよー」

「分かった!華って呼ぶねー」

「いのりちゃんってどこの中学?」

「私は東中学!華は?」

「私は高野中学。遠いから知ってる人はあまり居ないんだよね」
少し残念そうに言った。

その時、担任の先生が
「もうすぐ入学式始まるので名前の順で並んでねー」
とみんなに合図した。

すると、みんなはぞろぞろと廊下へ出ていき、並び始めた。

「そろそろ私たちも行こうか」
と華が言ったので私も

「そーだね」
と返した。
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