君はオオカミくん


「あ……お兄さん、ごめん……」

当然殴られたお兄さんは帰って行ったわけで、ぽつんと一人で残されてしまった私はやりすぎたかな?と反省。

後ろからは笑い声。

「あっはは!一人にしてみて正解!こんなに面白い杏ちゃんが見れるだなんて!」

涙を浮かべながら、私を置いて一人でさっさと歩いて行ってしまった時田くんは笑っていた。

「居たなら助けてよ!」

「もちろん最初は助けるつもりだったけど会話もおかしかったからさ…友達になりたいわけじゃないでしょ、あれ」

「え?」

「ナンパでしょ、よかったね。ゴリラでもナンパされて」

ゴリラぁ~~????
こいつぅ~~!!


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