君はオオカミくん

「それよりも時田くん。廊下で女の子たちが呼んでるよ?」

廊下を見れば可愛い女の子たちが時田くんを見ながら黄色い悲鳴をあげてる。

そう、この嫌み男はなんせモテる。
黒くてサラサラな髪の毛に綺麗な二重の瞳。おまけに身長まで高い。完璧なる美形…
この憎たらしい口さえなければ完璧なのだ。

「あ、本当だ。杏ちゃんとは違って可愛い女の子たちが僕をみてキャーキャー言ってるね。モテる男は困るよ~」

「もう。本当に私のこと嫌いでしょ!早く行きなよ!」

私がそういうと、はいはいと二回返事をして女の子たちのもとに向かう時田くん。

本当にあんな口減らずな男のどこがいいのか…
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