君はオオカミくん


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今から始まるのは校外学習の班決め
もちろん私は理花と一緒になりたいなぁーなんて思ってるので、さっきからチラチラと理花の方に視線を飛ばすのだけど…

「そんなに熱い目で見つめられると困るなぁー…」

と時田くんが笑いながらからかってくる。
理花の席は時田くんの方角なだけであって、必然的にどうしても彼が視界に入ってしまうのだ。

「時田くん……違うから!違うからね?!」

「わかったわかった、じゃあ班は一緒ね?」

「え、いや……私は理花と」

「別に四人班はわけだし俺が入っても問題ないでしょ?」

「そ、そうだけど……でも時田くんは…男の子じゃん」

なんか男の子とわざわざ組むのって変じゃないだろうか、と考えてしまうのは私が男慣れしてないせいなのか……もしくは時田くんの順応性の凄さなのかわからない

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