君はオオカミくん

「なにそれ、杏ちゃんは男を差別するの?友達なのに性別で差別するの?へえー…」

あ、やばい。
確かこの前も拒絶をして時田くんが怒ったんだった。友達なのに確かに男の子だから~って言って班にならないのは失礼なのかもしれない。

そうしてる内にクラスのみんなが班決めをしようと仲良しなメンバーで集まり出していたので、私も隣の席の時田くんの腕を掴んで席を立ち上がった。

「理花、時田くんも一緒でもいいかな?」

「ふふ、仲良しだね。もちろん私は大丈夫よ」

いやな顔せずに答えてくれたことが嬉しくて隣の時田くんを見上げると彼も心なしか満足しているようだった。

残るはあと一人……



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