君はオオカミくん

「ち、ちがうよ?!私はあんな嫌みばっかりで、ちーっとも優しくない人なんてないない!ありえないんだからね!?」

思わず私の声のボリュームは上がるので周りの視線は自然とこっちに…。理花も恥ずかしそうに私をなだめる。
しかし納得のいかなかった私はまだ続ける。

「あのね!まず!私はもっと紳士で優しくて大人な人がタイプなんだからね?!」

「へぇー…つまり僕はガキだと?」

「……へ?」

驚いたせいで間抜けな声が出てしまった。

< 6 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop