君はオオカミくん
「ち、ちがうよ?!私はあんな嫌みばっかりで、ちーっとも優しくない人なんてないない!ありえないんだからね!?」
思わず私の声のボリュームは上がるので周りの視線は自然とこっちに…。理花も恥ずかしそうに私をなだめる。
しかし納得のいかなかった私はまだ続ける。
「あのね!まず!私はもっと紳士で優しくて大人な人がタイプなんだからね?!」
「へぇー…つまり僕はガキだと?」
「……へ?」
驚いたせいで間抜けな声が出てしまった。