愛言葉ー溺愛ー

「飛びますので、掴まっててください」


そう言って、祭莉をお姫様抱っこする。刹那の背中からは漆黒の翼が見えた。そして、空へと飛び上がった。


「わ⋯⋯っ!」


上からみるネオン街はキラキラと瞬く星のようで。

刹那がぎゅっと抱き締める。そして、刹那がにこっと笑って祭莉の目をその大きな手で覆った。


「あっ⋯」


「怖くありませんよ。少し、眠っていてください⋯」


そんな刹那の優しい声と共に夢の中に吸い込まれた。

「おかえり、祭莉。大きくなったね⋯。」

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