愛言葉ー溺愛ー
月の思い出
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「つきましたよ⋯祭莉。」
大きな蒼い石造りの宮殿につくと、ふわっと祭莉を下ろす。
「あっ⋯」
足に力が入らなく神楽の腕を掴む。
「っ!?祭莉、大丈夫ですか!?」
ぎゅっと、腰を支える神楽。すると遊鳥が、バッと祭莉を抱きかかえて、部屋の奥へと行く。
「遊鳥、優しくしてくださいね?これは物ではないのですよ?」
乱暴な遊鳥に怒ったのか少し強く言う。仲が悪い訳では無いが、少し雑な遊鳥と慎重な神楽とでは度々すれ違いが起こっていた。
「わぁーってるよ。」