愛言葉ー溺愛ー
すると神楽が言いにくそうに顔を顰める。
「⋯吸血鬼ではなく⋯夜の宮、月そのものを守る者⋯妖狐です。」
「そ。てかBloody・Doleでも結構有名な取締役なんだけどなー」
Bloody・Dole。闇の住人がいる地下の世界。その世界を知っている事に驚く。
「まって、それじゃあお兄様は外血種ってこと?なんで妖狐になったの⋯?なんで会いに来てくれなかったの⋯⋯!」
「落ち着いてください。後でゆっくりと話してあげます。今はお風呂に入ってきてください。いいですね?」