愛言葉ー溺愛ー

そう言うと、微笑んで扉の外へと消えた。


「琥珀ちゃん⋯⋯」


その声は広い空間に静かに飲み込まれた。


****



「やっぱり似合うな⋯⋯。」


「そうですね。」


ふふっと微笑んで兄二人がこちらを見る。


「そんなことないです⋯⋯」


お風呂から戻った祭莉は琥珀の見立てた服を着ていた。


「ふふ。⋯座って?」


と、神楽が向かいにあるロココ調のソファを見た。


「はい。」


頷いてソファへと腰を沈める。モフモフとした柔らかい上品な生地が包み込む。

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