愛言葉ー溺愛ー
手を合わせて謝る遊鳥にぷんぷんと怒る琥珀。
「話戻しますよっ!コハクは姫様に助けられた後、それでもやはり弱っていました。その時、遊鳥様がコハクを外血種にしてくれたんです。」
にこっと笑うその顔は昔を思い出していた。
「⋯これで、一旦おしまいです。残りはまた後で。お客さんが来たようですので。」
琥珀が楽しそうにそういった途端、パリーンッと、何かが割れた音が部屋中に共鳴する。
割れたのはガラス。粉々に砕けて床に転がっていた。
「やっと見つけた⋯!」