愛言葉ー溺愛ー
「父様!お待ちください。なんでここにいらしたんですか!」
また父親の予想外の行動に焦ったのか叶夢がラファリエートを祭莉から引き剥がす。
「ん?あぁ、そんなの君達がなにか誤解をしているようだったからね。」
「ん?どーゆーことだ?」
幾夢が眉根を寄せて首を傾げる。
「んー。そうだね、まぁ此処で長話もなんだから、帰るか。エンティーシュ君もね。」
そう言って微笑みかけると、神楽達は目を瞑って「はっ!」と了解の意を示した。
「という訳だ。聞いていたかな?シグレ。」
そう言うと、ぱっとラファリエートの側に黒い燕尾服を纏った美形の男性が現れた。