愛言葉ー溺愛ー

「勿論です。皆様、こちらへ。」


シグレが空中に大きな輪を描く。すると、黒く染まりゲートのようなものが出来た。


「流石時雨さん。Bloody・Doleに繋ぐゲートをいとも簡単につくるなんて。」


と、目をキラキラと輝かせ、珍しく興味を持っている汐遠が言った。


「有り難うございます。ではどうぞこちらへ。」


よく分からないまま、シグレに手をひかれてゲートを通る。そして目の前に映る光景は祭莉もよく知っているものだった。


「此処⋯!」


ビックリしていると、幾夢が手を祭莉の頭に置く。


「ん?知ってたのか⋯?あー、彩芭ン家に行ったことあんだっけな」
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