愛言葉ー溺愛ー
「遊鳥、コハク。少しは落ち着いてください⋯。私はカグラ・リン・エンティーシュです。地上では更屋敷神楽。遊鳥の双子の兄です」
ふふっと笑う。その顔はどこまでも優美で甘美で黒い。
「終わったかな?まぁ、続きは中に入ってゆっくりと。」
そういった途端、ガチャと車のドアが開かれる。
「足元にお気お付け下さい」
ドアを開けてにこっと笑うシグレ。車から降りると目の前に見えたのは目にはいりきらないくらい大きなお城。
「大きい⋯。」
「ふふ⋯。さぁ、こちらです。」
微笑むシグレに案内されたのはとても広い部屋。暖炉の柔らかい暖かさが部屋へと広げる。
そこには既にラファリエートが座っていた。
「さぁ、始めようか。」