愛言葉ー溺愛ー
「え?あ、あ、えと、失礼じゃなかったですか?」



そう聞くと、汐遠が視線を逸らして、ん、と小さく頷いた。すると、安心した表情で微笑んだ。



「ごめんなさい。私冗談とか分からなくて⋯」



「っ!⋯僕もごめん⋯。敬語の事は少しずつ慣れてって。じゃっ!僕はもう少し寝る、から⋯っ!」



顔を赤くした汐遠が隠すようにさっさと行ってしまった。


それから数時間がたったころ、皆がリビングへと集まってくる。只今午後四時である。



「皆、何食べたい〜?」



それまでソファに座って本を読んでいた春叶が本を閉じる。すると、それぞれが言いたい放題に喋る。さっきとは逆で凄く賑やかになった。
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