愛言葉ー溺愛ー
抵抗してもきかない、それどころか両手首を掴まれる始末。



「これで静かになったか⋯?」



妖艶な笑みを浮かべる彼を涙を浮かべた瞳で見る。



「おい玲。なにをしている⋯?」



急に声がする。そこには怒りオーラ全開の朔夜が立っていた。目は紅く染まり本気で怒ってるらしくいつものマイペースらしさは何処にもない。


「さ、くや⋯っ」



「朔夜か⋯お前が俺に話すなんて珍しい⋯。まさか、この野良お前の⋯?」
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