愛言葉ー溺愛ー
「祭莉、そんな目でこちらを見て⋯誘ってるの?」



パシャパシャと音を立ててこちらへ寄ってくる叶夢。逃げようと、横へ移動するも、朔弥にぶつかる。



「何?そんなに俺がいいの⋯?」


「きゃっ。朔弥⋯⋯?」



手首を捕まれ、何処にも行けなくなる。どんどんと距離を縮める皆。


「お前、すごい美味しそう⋯⋯」


浴槽に入ってきた汐遠が腕を持ち上げ口を寄せる。離そうとしてもビクともしない。


「ホント。すごい匂いを漂わせてる⋯。」


幾夢が甘えるように手に頬ずりする。怪しい牙を見せながら。


「それに、すげーそそる⋯⋯」


そう言って朔弥が甘い口付けをする。


「んっ⋯!?」



拒むことも出来ず思うがまま、涙がこぼれ落ちた。
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