愛言葉ー溺愛ー
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「ありがとうございました」
お客さんを見送ってから、コップやお皿などを片付ける。
店はひと段落し、少し休憩できそうだった。
「祭莉ちゃん、お疲れ様。はい紅茶。幾夢もね」
そう言って紅茶が入ったカップを置く叶夢。隣には鮮やかな黄色のレモンパイが置かれてあった。
「ありがとうございます。」
「叶夢〜それ、食っていいの?」
会計の方へ行っていた幾夢がカフェエプロンを外しながら問う。
「うん。いいよー。今日は多めに作ったんだ。少し遅いティータイム⋯かな?」
時計を見て答える叶夢。
それから少し、話をしながらティータイムを楽しんだ。