愛言葉ー溺愛ー
そこには微笑む彩芭の姿と、うさぎのぬいぐるみを抱きしめた祐の姿があった。


「彩芭くんに祐くん。どうしてここに⋯?」


まだぼんやりする頭に手を持っていきながら言う。


「んーとね、俺ら今日は休みなんだ!で、遊びに来たら丁度会った春叶さんに事情を聞いて、お留守番兼看病を頼まれたんです!」


にっこりと笑って事情を説明する彩芭。


「ふん。頼まれたって言うか無理矢理入って来たようなもんだし。それにしてもバカでも風邪ってひくんだね⋯」


睨むような蔑むような目でこちらを笑いながら見る祐。苦笑いしか出来ない祭莉を庇う様に彩芭が怒る


「こら、祐!失礼でしょ?もー!⋯気にしないでね?」


「え、あ、うん。えと、あの⋯二人は春叶さんが出てってからずっといたの⋯?」


「そうだけど。」


「そうだよ。」
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