愛言葉ー溺愛ー

「うわぁぁっ!ありがとう。ありがとう琥珀ちゃんっ。どうしよう、嬉しい!」


涙が溢れそうになるくらい嬉しくて堪らない。


「うん。これからよろしくねっ!」


握手した時丁度予鈴が鳴った。


「⋯あ、次、爆破耐性実験だから準備があるので行きます。それでは。また、祭莉ちゃんっ。」


元気よく手を振ってかけていく琥珀を見送ったのと同時に朔弥が息を切らしてこちらにやって来る。


「はぁっ⋯やっ、と見つけた⋯。待っていろと言っただろ?」


話しながら歩いていたみたいで、朔弥と別れたところからは随分と離れていた。

< 83 / 187 >

この作品をシェア

pagetop