愛言葉ー溺愛ー
「あっ、忘れてた⋯。もしかして、 探してくれてそんなに息を切らしてる⋯?」
思い出して少し怯えながら訪ねる。
「あたりまえだ。すげー探した。大変だったんだが?」
意地悪っぽくなにかを企んでいるような笑顔で言われる。
「うっ。すみません⋯」
持っていた教科書をぎゅっと握りしめて言う。
(前の事もあったのに。バカだ私は。)
そんな事を思いながら自分を責める。
「そんな自分を責めんなって。⋯あ、じゃあキスしてもいー?」