愛言葉ー溺愛ー

にやっと怪しげな笑みを見せる朔夜。

朔夜は突然キスを求めてくる時がある。そしてかなりのキス魔でもあった。勿論、唇以外のところだが。


「えっ!ちょっ。ここ学校だよ?他の人に見られたら⋯」


いつもの気まぐれだとわかっていてもかあぁっと顔に熱が帯びる。


「そんなの気にしない。それにもう授業始まってるから大丈夫⋯」


腰に手を回し、もう片方の手でボタンを外し鎖骨を露わにする。


「さ⋯くっ⋯」


抵抗する前に白い肌に柔らかい唇が重なる。


「ふっ。いい顔⋯じゃ、こっちも⋯⋯」


離れた唇が今度は首筋にキスをする


「ちょっ、やっ、待って⋯⋯!」


ぐいぐいと朔夜の頭を押すがびくともしない


「無理。待てない⋯ん⋯」


カプっという音と共にその柔らかな肌に牙が埋め込まれた。


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