愛言葉ー溺愛ー
入口近くにあった案内図を見ながら言う。二階には古典などがあるらしいので行ってみようと思った。
「わかった。僕達は一階にいるからね。⋯っと、今から一時間後くらいにまたここで会うことにしようか。」
「⋯了解。僕は音楽関係の本でも探してくる⋯⋯。」
ちょっとウキウキした汐遠が足早に去っていった。流石音楽関係ともなると気合いが違う。
「わかりました。」
そう言って春叶と別れる。
赤い絨毯が敷いてある階段を上り、二階へと行く。床にステンドグラスの光が映ってとても綺麗だった。
「えっと⋯⋯」