宇宙の果てから言い訳を…


なんてことはない、ありふれたメニューだが、美佐子の気配りは感じられる。


トーストに息子の好きな焼いてケチャップを絡めたウインナー、オムレツには刻んだトマトとホウレン草が半熟のフワフワ卵に包まれている。



「あなたも食べるでしょ?」

そう言いながら、まず最初にコーヒーを煎れてくれる、いつも通りの美佐子だ。新聞もちゃんと用意してある。



「あぁ、もちろん」

いつもの朝の風景だ。




< 37 / 65 >

この作品をシェア

pagetop