宇宙の果てから言い訳を…



「明日も行くのかい?
美佐子、あまりお袋の我が儘に付き合ってると本当に倒れてしまうよ」


「大丈夫よ。今日は私が頼まれ物を忘れたんだから、仕方ないわよ」


「まぁ、それならいいが……程々にしてくれよ。来週の休みには俺も行くから」


「オレ、明日お見舞いに行けない分、夕飯の片付けやるよ。母さん、先に風呂入っていいからさ」


顔を見合わせた父と母に少し照れながら、“任せて”と言った息子に二人は微笑ましい顔を再度合わせた。



< 50 / 65 >

この作品をシェア

pagetop