恋愛と失恋の果てに。

いつのもなら
それでも頑張っても行くのだが
今回は、それも無理そうだ。行きたくない……。

「うん。そうする……」

「電話出来る?無理なら私がしておこうか?」

「……お願い……」
もう電話する気力も無かった。

さゆりは、仕事があるので出て行ってしまったが
その代わりお粥を作っておいてくれた。
食欲が無かったけど気持ちが凄く嬉しかった。

しばらく横になっていたが
お粥を食べるついでにトイレに行こうと思い
ベッドから立ち上がろうとした。

しかし、クラッと立ち眩みにあってしまい
そのまま座り込んでしまう。
あれ……?

目の前がクラクラする。
一瞬周りが暗くなり危うく倒れそうになった。
「よっぽど泣いたせいね」
私は、そう思っていた。

何とかトイレを済ませるとまたベッドに戻った。
その際にスマホを見る。

すると突然電話が鳴り出した。
えっ!?
慌てて着信をチェックをすると

課長からだった。

< 114 / 235 >

この作品をシェア

pagetop