恋愛と失恋の果てに。
「うん、そうだね。考えてみる」
モヤモヤした気持ちは、残っているが
そろそろ自分の気持ちを切り替えないといけないのも分かっている。
社会人としてこのままじゃいけないのも
だが今だに苦しい……心が。
翌日。
相変わらず仕事を休んだ。
有給休暇がたくさん余ってるとはいえ
休み過ぎるとなおさら行きにくい。
ベッドの上で転がりながら色々と考えていた。
今後のこととか……するとLINEの着信音が鳴る。
見てみると阿部さんからだった。
『初LINE。
今日外に出られそうですか?
良かったら一緒にランチに行きませんか?』
そう書かれていた。
阿部さんがランチに誘ってくれた。
胸がドキッと高鳴る。
どうしょう……行こうかな?
戸惑いながらもLINEを打とうとする。
しかし、途中で止まってしまう。
『はい。大丈……』としか書けなかった。
いくら課長との恋がダメになったからって
すぐに新しい恋に行くのは……ダメだよね。
気持ちも中途半端なくせに
ハァッ……とまた溜め息を吐いた。
その時だった。
ピンポーンとチャイムが突然鳴ったので
驚いてしまい返事をそのまま送ってしまった。
あっ!?と気づいた時には、遅かった。