恋愛と失恋の果てに。
何と言うか……2人共怖い。
すると課長は、不機嫌そうに頭をかくと
大きな溜め息を吐く。
「分かった。その辞表は、受理しよう。
手続きをする際の説明があるから小会議室の方に先に行け。そこで手続きをする」
「は、はい。」
私は、慌てて返事をする。
頭を下げると私と阿部さんは、
小会議室に向かうことにする。
出る時は、皆が私と阿部さんに注目していた。
恥ずかしい……。
慌てて出るとハァッと溜め息を吐いた。
もう死ぬかと思うほど緊張をした。
すると阿部さんまで溜め息を吐いているじゃないか。
えっ……?
「あ~慣れないことは、するもんじゃないな。
凄く怖かったよ……君の上司」
疲れたように呟く。
「えっ?じゃあ、無理して
挑発的になっていたんですか!?」
驚いて言った。
すると苦笑いをしながら
「アハハッ……当たり前だよ。
さすがにあんな嫌味ったらしい挑発なんて
普段しないよ……俺喧嘩弱いし」
そう言ってくる阿部さん。
「ど、どうして……?」
確かに普段穏やかで優しい阿部さんにしたら
変だと思ったけど……。