恋愛と失恋の果てに。

もの凄く言いにくいけど……

「あの……昨日駅近くで
誰かと会っていませんでしたか?」
言った。凄く勇気がいたけど

「……何のことだ?」
ギロッと睨まれる。

ビクッ!!
どうしょう……怒らしちゃった!?

「あの……私見たんです。
中学生の女の子と一緒に歩いているところを
もしそうならやめた方が」
必死に伝える。

で、でも伝えないとやめてもらえない。
上司が援交なんて嫌だ。

「……人違いじゃないのか?」

「いえ、間違いありません!!
だって課長の顔を間違える訳ないですし。
援交なんて馬鹿な真似やめて下さい。今なら
まだ間に合います!!」

そりゃあ、一瞬人違いかと思ってたけど
上司の顔を間違える訳がない。

「……言いたいのは、それだけか?」

ビクッ!!
課長の低い声に肩が震える。

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