恋愛と失恋の果てに。
三角関係!?
女の私が言うには、かなり勇気がいた。
でも、これぐらい言わないと課長は、私を
女として見てくれないと思った。
しかし課長は、私を無理やり引き剥がした。
「尾野。お前は、飲み過ぎだ。
いくら酔っているかと言ってもちゃんと相手を選べ」
そう言い拒否られる。
「わ、私は、課長がいいんです!!
ちゃんと相手を選んで言っています」
あやまちみたいに言わないで。
だが課長は、溜め息を吐きながら
「いいか?俺は、お前よりかなり年上のオヤジだ。
しかも結婚経験も離婚経験もあるバツイチ子持ち。
尾野には、もっと相応しい男が居るはずだ。
例えば……この前見た彼みたいな奴とか」
そう言ってきた。
この前見た彼って……阿部さんのこと?
酷い。課長は、私と阿部さんがくっつけばいいと
思っているんだ……?
私のこと……どうでもいいんだ?
女としても見てくれない。
「もういいです。課長の馬鹿!!」
泣きながらリビングから飛び出した。
私は、泣きながらマンションを後にした。
勢いで言ったとはいえ……あんな断り方すること
ないじゃない。