恋愛と失恋の果てに。

ガーン!!
もしかして……避けられているの?
私が、あんなことをしたから……?

避けられたショックで頭が真っ白になる。

しかし、あれからの課長は、
明らかに不機嫌だった。
いや、もともと鬼課長と言われているだけあって
普段から不機嫌だけど

今日は、その倍に怖い……。

「おい、斎藤。
何だこの計画書は!?
よくこんな計画を提出する気になれるな!?」
オフィスに響くぐらいの怒鳴り声が聞こえてきた。

ひぃぃっ……恐いよ!!

「ねぇ、どうしたんだろうね?
普段もだけど……今日の課長って、いつもより
倍に増して機嫌悪くない?」

「分かる。何か遭ったのかなぁ~?」

ま、まさか……その原因は、私だろうか!?
昨日の今日だし……好きでもない部下に告白されたあげく
馬鹿とか言ってしまった。

不機嫌になる理由は、十分にあった。

どうしょう……謝った方がいいかしら?
でも、フラれたのに謝るのも変な話だし。

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